第133回大野・勝山地区広域行政事務組合議会定例会の開会にあたり、最近の諸情勢や本組合の主要な事業の取り組み状況について、申し述べますとともに、提案いたしました各議案の概要についてご説明申し上げます。
はじめに、本定例会から大野市議会より廣瀬 浩司 議員が、新たに本広域行政事務組合議会議員として選出されました。廣瀬議員におかれましては、本圏域発展のため、ご指導とお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震はマグニチュード7.6、最大震度7を記録し、石川県能登地方を中心に北陸4県に甚大な被害をもたらしました。
3月22日時点で、241人の死者、4人の安否不明者、1,100人を超える負傷者、7万4,000棟を超える住宅被害が発生し、今なお、8,200人を超える方々が避難を余儀なくされています。
この地震によりお亡くなりなられた方々に対し心からお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さま及び関係者の皆さまにお見舞いを申し上げます。
勝山市・大野市では、震度4の揺れがあり、人的被害及び住家への被害の報告はございませんでしたが、余震などにより県指定史跡「越前大野城跡」武具蔵跡の石垣の一部が崩落しました。
大野・勝山地区広域行政事務組合では、福井県からの要請を受け県内で最初となる1月6日から3月18日の間、石川県珠洲市の避難所で発生した可燃ごみの受入を行い、トラック47台分、約37tのごみの搬入がありました。
「中部縦貫自動車道の整備促進」について申し上げます。
中部縦貫自動車道大野油坂道路は、昨年10月28日に、大野インターチェンジから九頭竜インターチェンジまで開通し、(仮称)油坂出入口までの残る区間1 5 . 5 ㎞ につきましては、トンネルの掘削や橋梁の工事が、令和8年春の開通を目指して、鋭意進められています。
今後とも、大野油坂道路の一日も早い全線開通に向け、関係機関に対し、必要な予算の確保と着実な事業推進を積極的に要望してまいりますので、議員各位のご支援とご協力をお願い申し上げます。
それでは、本組合の主要な事業についてご説明申し上げます。
はじめに、「ごみ処理の状況」について申し上げます。
ごみ処理施設「ビュークリーンおくえつ」における本年度先月末のごみ処理量は、1万6,843トンで、そのうち、1万4,041トンを焼却処理し、2,117トンを再資源化しています。昨年度同期に比べ、ごみ処理量で825トン、再資源化量で204トン減少しています。
最終処分場「エコバレー」においては、雨水排除対策を行いながら、安定した埋立てを行っています。
「ビュークリーンおくえつ」の排出ガス、「エコバレー」の放流水の水質などについては、いずれも自主基準値を下回る良好な状態を維持しており、今後も安定した運転管理を行うとともに、環境保全に万全を期していきます。
次に、「各施設の整備」について申し上げます。
令和5年度から令和7年度の3カ年計画としております、ごみ処理施設「ビュークリーンおくえつ」基幹的設備改良工事について、初年度となる令和5年度の計画工事は2月末までで完了し、順調に進捗しております。
令和6年度につきましても、工事が本格化致しますので関係機関や施工業者との連絡を密にして着実に進めてまいります。
最終処分場「エコバレー」について、ビュークリーンおくえつ基幹的設備改良工事によるごみ処理施設延命化に伴い、堰堤の増設を行いたいため、関係機関への変更許可申請に必要となる周辺地域の生活環境影響調査を令和6年度、7年度にかけて行う予定をしております。
次に、「プラスチック資源の分別」について申し上げます。
一昨年4月に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」に規定されたプラスチック資源の分別・資源化に向けて、大野市、勝山市と検討を終え、令和6年4月から両市が分別回収するプラスチックごみを適正にリサイクル処理できる準備を整えております。
次に、「介護認定審査」と「障害者介護給付市町村審査」について申し上げます。
先月末までの介護認定審査会においては、審査人数が2,659人となり、昨年度同期に比べ139人増加しました。
また、障害者介護給付市町村審査会においては、審査人数が144人となり14人増加しました。
今後も、国の認定基準に沿った公平・公正かつ適正な審査が行われるよう、審査会の円滑な運営に努めていきます。
次に、「青少年健全育成」について申し上げます。
奥越青少年愛護センターにおいては、地域における青少年の非行防止や健全育成を図るため、146名の補導委員が、街頭補導活動として「愛の一声運動」を行っています。
本年度は、先月末時点で169人に声掛けを行いました。
青少年の健全育成と非行防止意識の高揚と啓発を図るため、「青少年健全育成啓発用図画・ポスターコンクール」を実施し、奥越管内小・中学校の児童、生徒から234点の応募がありました。厳正な審査の結果、金賞8点、銀賞20点、銅賞29点を選び、昨年12月に表彰を行いました。
また「善行青少年表彰」では、地域や人の役に立つ善い行いをした10個人、4団体を2月に表彰し、功績を称えました。
今後とも、地域の皆様や関係機関などと連携を図りながら、青少年の健全育成に努めていきます。
次に、「広域観光の推進」について申し上げます。
本組合は、奥越前観光連盟を中心に、勝山市・大野市と連携し、奥越前の魅力発信と観光誘客を促進しています。
2月24日に勝山・大野のフォトスポットを巡る、写真撮影バスツアーを実施し22名が参加しました。
今後も、写真をはじめとする様々な媒体を通じて奥越前の魅力を全国に伝え、圏域の観光誘客につなげていきます。
九頭竜テラル高原推進協議会事業においては、スキー人口の裾野を広げるため、子どもが初心者の親子を対象としたバス送迎付きのスキー教室を開催し、圏域の3スキー場に60組が参加しました。
そのほか、若年層の誘客拡大のため、インスタグラムに写真を投稿された方から抽選でリフト券をプレゼントする、インスタグラム投稿キャンペーンを実施しました。
今後も、より多くの方にウィンタースポーツを体験していただけるよう、普及活動や魅力発信を行っていきます。
それでは、ただ今上程されました各議案の概要についてご説明申し上げます。
まず、「令和6年度大野・勝山地区広域行政事務組合一般会計当初予算」については、37億664万2千円を計上し、前年度当初予算に比べ27億2,657万5千円の増となっています。
また、「令和6年度大野・勝山地区広域行政事務組合ふるさと市町村圏振興事業特別会計当初予算」については、390万9千円を計上し、前年度当初予算に比べ3万円の減となっています。
そのほかの議案といたしまして、「令和5年度一般会計補正予算」の議案が1件、条例の全部改正に関する議案が1件の計4議案を提出しています。
各議案の内容につきましては、事務局長が説明しますので、慎重にご審議のうえ、妥当なるご決議を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。