大野・勝山地区広域行政事務組合

令和7年12月定例会 管理者提案理由説明

令和7年12月23日

 第137回大野・勝山地区広域行政事務組合議会定例会の開会に当たり、最近の諸情勢や本組合の主要な事業の取組状況について申し述べますとともに、提案いたしました各議案の概要について御説明申し上げます。

 初めに、クマの出没について申し上げます。
 全国的にクマの出没が多発し、中でも東北地方で多数の人身被害の発生が連日報道されています。
 本圏域においても、クマの出没が確認されており、残念ながら、住民がクマに襲われる人身被害が発生しました。
 被害に遭われた方やその御家族に対しまして、心よりお見舞い申し上げるとともに、日々、クマへの対応にご尽力をいただいている福井県猟友会奥越の3支部に対しまして、敬意と感謝を申し上げます。

 10月21日に高市内閣が発足しました。高市内閣総理大臣の所信表明演説では、「経済あっての財政」の考え方を基本とすることが述べられ、先月21日の臨時閣議において、『「強い経済」を実現する総合経済対策』が閣議決定されました。
 その第1の柱では、「生活の安全保障・物価高への対応」が掲げられ、その中で、地方自治体が行う物価高対策への支援など地域のニーズに応じたきめ細かい対応や、地域の生活環境を支える基幹産業の支援・活性化などの施策を行うとされています。
 地域の実情に合った的確な支援により、地方の活力が高まっていくことを強く期待申し上げる次第であります。

 さて、今年も残すところあと一週間余りとなりましたが、この一年を振り返ってみますと、大阪・関西万博が4月13日から10月13日までの184日間の会期で開催され、一般来場者2,557万人余りが来場されました。
 会期中の7月16日には、会場内のホールにおいて、福井県の魅力をアピールする特別ステージ「恐竜王国福井DAY」が開催され、その中で「勝山左義長ばやし」をはじめとしたステージ披露や、関西パビリオン多目的エリアにおいては、期間限定で、福井県内の全市町が主体となった「観光・食・祭り・伝統工芸等」を紹介する催事出展など、本県の様々な魅力が発信されました。

 次に、本圏域出身のスポーツ選手の活躍について申し上げます。
 5月にカタールで開催された2025ITTFアイティーティーエフ世界卓球選手権大会ファイナルズに出場した、大野市出身の大藤沙月おおどう さつき選手が混合ダブルスで銀メダルを獲得されました。
 また、8月にパリで開催されたバドミントン世界選手権女子シングルス決勝において、勝山市出身の山口茜選手が東京オリンピックで金メダルを獲得した中国のチェン・ユーフェイ選手をストレートで破り、日本人初の3度目の優勝を達成されました。
 素晴らしい偉業を成し遂げられたお二人に対し、心からの敬意と感謝を申し上げますとともに、今後の更なる御活躍を期待申し上げます。

 次に、本県で開催された全国大会について申し上げます。
 8月10日・11日に、北陸初となる第9回「山の日」全国大会FUKUI2025が開催され、本圏域では、記念式典や歓迎フェスティバルが開催されました。式典のトークイベントや歓迎フェスティバルのワークショップを通じて、参加者に山の魅力や豊かな自然の恩恵を感じていただきました。

 それでは、本広域行政事務組合の主要な事業に関連する現況について申し上げます。
 最初に、本圏域の重要課題であります「中部縦貫自動車道の整備促進」について申し上げます。
 本年3月に、中部縦貫自動車道大野油坂道路の和泉・油坂区間において、新子馬巣谷橋しんしばすだにばしの工事課題に伴う追加対策工事に約3年を要する見込みが示され、開通時期が令和11年春と発表されました。
 現在の工事の進捗につきましては、和泉・油坂区間のトンネル6本のうち、5本が貫通し、残る1本の新下半原しんしもはんばらトンネルについては、掘削に必要な設備の設置が完了し、10月下旬からトンネル入口部分を構築する作業を開始したと伺っています。また、橋梁につきましては、20きょう全てで上部工事が進められており、新たに新多母谷橋しんたぼたにばしの上部工事が完成したことにより、5きょうが上部工まで完成しました。新子馬巣谷橋しんしばすだにばしにつきましては、地すべりを抑止する追加対策工事が進められていると伺っています。
 なお、中部縦貫自動車道大野油坂道路整備促進大会が、先月1日に、大野市の和泉小学校体育館において、国会議員をはじめ、国や県、沿線自治体の首長や議員、関係者など約150名の参加のもと、開催されました。大会では、工事の安全確保を前提に一日も早い県内全線開通と必要な予算確保について決議し、福井県知事から近畿地方整備局長へ提言書が手渡されました。
 これに先立ち、10月28日に、国と県による中部縦貫自動車道事業費等監理会議が行われ、事業の進捗状況の確認と、新子馬巣谷橋しんしばすだにばしの工事課題への対応や物価上昇による資機材・労務費の増額など、事業費増加の要因について情報共有したと公表されました。
 今後とも、安全な工事の進捗を願うとともに、早期の開通と予算の確保に向け、関係機関に対し、積極的に要望してまいりますので、議員各位の御支援と御協力をお願い申し上げます。

 次に、本圏域の観光関連の状況について申し上げます。
 本年3月に、大野市上半原かみはんばら地係で発生した大規模な斜面崩壊により、7月中旬まで国道158号は岐阜県への通り抜けができなくなり、観光客の大幅な減少が懸念されましたが、福井県の「奥越へ行こう!大野・勝山わくわく周遊キャンペーン」や、両市による積極的な観光等の情報発信による誘客推進等により、冬の季節に入るまでに圏域内の各地で開催された多彩なイベントは、多くの市民や観光客の方々で賑わい、活気にあふれました。
 5月には、白山平泉寺において「33年に一度の御開帳」が、また、8月には、日本一美しい星空の下で「六呂師スターリーミュージックフェスティバル2025」が開催され、大勢の市民や観光客で大変な賑わいを見せました。
 福井県立恐竜博物館については、開館25周年を記念した特別展「獣脚類2025」が先月3日に閉幕しました。7月11日の開幕以来、入場者数は36万人を超え、同館の特別展で過去最多となりました。特別展が終了した後においても、「チョコレートで作った恐竜を展示する巡回展」をはじめとする来場者が楽しめるイベントが切れ目なく開催され、高い集客力が継続されています。
 北陸新幹線や中部縦貫自動車道といった高速交通網整備の効果がより高まるよう、関係機関や圏域内の観光事業者などとタイアップしながら、観光誘客の増加につなげていく取組みを行ってまいります。

 それでは、本組合の主要な事業の取組状況について御説明申し上げます。
 初めに、「ごみ処理の状況」について申し上げます。
 ごみ処理施設「ビュークリーンおくえつ」における本年度11月末時点のごみ搬入量は11,947トン、焼却処理を10,603トン、再資源化を1,485トン行っています。
 昨年度同期に比べ、ごみ搬入量で152トン、再資源化量で7トン減少しています。
 最終処分場「エコバレー」においては、雨水うすい排除対策を行いながら、安定した埋立てを行っています。
 「ビュークリーンおくえつ」の排出ガス、「エコバレー」の放流水の水質などについては、いずれも自主基準値を下回る良好な状態を維持しており、今後も安定した運転管理を行うとともに、環境保全に万全を期してまいります。

 次に、「各施設の整備」について申し上げます。
 ごみ処理施設「ビュークリーンおくえつ」では、施設の長寿命化と二酸化炭素排出量の削減を図るべく、令和5年度から本年度までの3か年を掛けて基幹的設備改良工事を実施しています。この工事で主要部分の大幅な改良を行うことにより、施設の長寿命化だけでなく、施設設備の高効率化を図ることでCO2の排出量の削減を行っています。現在、主要設備の取替え等を含む工事を完了し、竣工検査に向けた資料や福井県等へ提出する図書の整理を行っています。また、施設稼働においては、工事により2基ある溶融炉耐火物を更新し、断熱保温性を高めた効果として、焼却に使用する灯油量が削減されました。
 最終処分場「エコバレー」では、昨年度から2か年を掛けて実施してきました、生活環境影響調査が先月末に完了し、総評としては施設の増設・稼働に伴う環境への影響は無し、との結論に達しました。
 この結果について、最終処分場の関係区である平泉寺町上野区・岩ヶ野区への個別説明会を実施するとともに、今月8日から1か月間、報告書の縦覧をビュークリーンおくえつと勝山市役所で行っています。
 また、最終処分場における埋立容量の増量を目指した変更届出については、来月下旬に提出する予定となっており、届出が受理されれば、今後15年間は埋立が可能となる予定です。

 次に、「介護認定審査」と「障害者介護給付市町村審査」について申し上げます。
 介護認定審査につきましては、先月から自治体情報システムの標準化に対応した介護保険システムを導入して業務を実施しており、11月末時点での介護認定審査会における審査人数は1,815人で、昨年度同期に比べ141人減少しました。
 また、障害者介護給付市町村審査会においては、審査人数が90人となり15人減少しました。
 審査会の開催に当たっては、今後も要介護認定平準化会議などの実施により、審査委員の判定技術の向上を図るなどして、国の認定基準に沿った公平・公正かつ適正な審査が行われるよう、円滑な運営に努めてまいります。

 次に、「青少年健全育成」について申し上げます。
 奥越青少年愛護センターにおいては、地域における青少年の非行防止や健全育成を図るため、141名の補導委員が街頭補導による「愛の一声運動」を行っています。
 本年度は、11月末時点で174人に声掛けを行いました。
 また、青少年の健全育成と非行防止意識の高揚と啓発を図るため、「青少年健全育成啓発用図画・ポスターコンクール」を実施し、奥越管内小・中学校の児童、生徒から365点の応募がありました。厳正な審査の結果、金賞9点、銀賞18点、銅賞24点を選び表彰を行うとともに、金賞及び銀賞作品を圏域内の公共施設や商業施設において展示しました。
 今後とも、地域の皆様や関係機関などと連携を図りながら、青少年の健全育成に努めてまいります。

 次に、「広域観光の推進」について申し上げます。
 本組合は、大野市・勝山市と連携し、奥越前の魅力発信と観光誘客を促進しています。
 奥越前観光連盟では、新たな取組みとして、「インフルエンサーによる情報発信事業」を実施しており、奥越前の魅力を多くの人へ訴求するため、インスタグラムにおいて一定の影響力を持つインフルエンサーを招聘しょうへいし、奥越前で体感した魅力を各インフルエンサー及び関係団体等のアカウントにて発信しています。
 また、昨年度にリニューアル配布した奥越前ドライブマップは、近隣の主要な観光施設などからの追加配布の問合せが多数寄せられるなど好評のため、これを増刷・配布し、引き続き、ドライブコースとしての奥越前の魅力を伝え、圏域への観光誘客につなげてまいります。

 九頭竜テラル高原推進協議会では、京セラドーム大阪やバンテリンドームナゴヤ等で開催されたウィンタースポーツ用品の大規模販売会において、スキー場関係者とともに出向宣伝を行い、圏域内のスキー場や宿泊事業者等のPRを実施しています。なお、京セラドーム大阪においては、来年2月23日までの開催期間中は、PRボードの設置やパンフレット配架による常設展示を実施しています。
 また、新たな取組みとして、スキー場や宿泊施設、周辺観光地等を含めた魅力を多くの人へ訴求するため、SNSにおいて一定の影響力を持つインフルエンサーによる情報発信を実施してまいります。
 そのほか、圏域内の小中学生がスキー・スノーボードに親しむ機会を増やすため、圏域内のスキー場で使用できる1日リフト券交換券の配布や、スキー場事業者と連携して、小学生の初心者を対象としたスキー教室を開催します。
 今シーズンが雪に恵まれ、圏域内の各スキー場が賑わうことを期待するとともに、より多くの方にスキー・スノーボードを体験していただけるよう、今後も引き続き、中部縦貫自動車道の県内延伸によるアクセス向上の周知と魅力発信を進めてまいります。

 それでは、ただ今上程されました各議案の概要について御説明申し上げます。
 予算議案につきましては、一般会計とふるさと市町村圏振興事業特別会計の補正予算2件、その他としましては、令和6年度一般会計及びふるさと市町村圏振興事業特別会計歳入歳出決算の認定1件について、御審議をお願いするものであります。
 一般会計補正予算の主なものとしましては、令和6年度の繰越金確定による両市への返還金、人事院勧告等に伴う人件費の補正など合計7,163万5千円を追加し、予算総額を31億6,076万2千円とするものであります。

 各議案の内容につきましては事務局長が説明いたしますので、慎重に御審議のうえ、妥当なる御決議を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。